Food Food

食生活Food

上手な食べ方

食事はからだを日々つくりかえていく「いのちの源」です。
毎日の食事の食べ方や内容を見直しましょう。

からだの材料になるものを意識する

1.おかず中心に、ごはん・パン・麺に偏らない 忙しい時は、単品で済ませることのできる手軽なおにぎりや、丼や麺類など主食に偏りがちですが、おかずをしっかりと食べることが大切です。
主食:ごはん・パン・麺
主菜:魚・肉・卵・大豆・大豆製品を主材料とする料理
副菜:野菜・海藻・きのこを主材料とする料理

2.ダイエット中でも魚・肉・大豆・卵は減らさない ・筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体の材料、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分としてのたんぱく質
・体内でエネルギー源や細胞の材料などとしてはたらく脂質
は綺麗に痩せるため、そしてリバウンド防止のための大事な栄養素です。魚・肉・大豆・卵はこれらの栄養素を摂ることができる食材なので、減らさないようにしましょう。

よく噛んでゆっくりと

よく噛んで食べることは健康によいと言い伝えられてきましたが、近年の疫学調査により早食いの習慣がある人には肥満者が多いことがわかってきました。「ゆっくりとよく噛むこと」は肥満対策のひとつとして期待されています。厚生労働省の検討会では、ひと口30回噛む習慣を奨める「噛ミング30(カミングサンマル)」運動を提唱しています。

1.口の中でしっかりかみ砕くことで、胃腸の働きを助ける 食べものは、口の中でよく噛み砕かれて、唾液と混じることで、消化が進みます。よく噛まずに早食いすれば、胃酸の分泌が間に合わなくなり、胃腸の負担が増します。

2.血糖値上昇を緩やかにし、過剰な脂肪の蓄積を防ぐ よく噛んでゆっくり食べると、食べものの吸収がゆっくりになるため、食後血糖値の急上昇を抑えられ、脂肪が蓄積しにくくなります。

3.気分を安定させ、集中力を継続させる 噛むことで主に口唇、顎を動かしますが、それらは脳の広い領域に影響しています。そのため、嚙む回数を増やすことで脳が刺激され、活性化して、リラックス効果や集中力の維持につながると考えられています。

4.認知症を防ぐ 噛むことは脳の「前頭前野」や「海馬」という部位を活性化させます。特に右側の前頭前野が活性化すると、知覚・判断・想像・推論・決定・記憶・言語理解などに関わる認知機能の改善につながるともいわれています。

5.よく噛んで食べるためには? ひと口の量を少なめにする 何回噛んでいるか確認してみる(目標はひと口30回) 歯ごたえのある食材を選ぶ
たとえば食物繊維が多い食品や弾力のある食品を選びましょう。
複数の食材を組合わせてみる
食感や味の変化を味わえるので噛む回数が増えます。
味付けは薄味にする
よく噛むことで美味しさを感じられることに気づけば、一石二鳥にも三鳥にもなります
箸置きを使う
ひと口ごとに箸は箸置きにおいて一休み、ゆっくり食べましょう

何を食べるかだけでなく、何をやめるか

1.腹八分目で内臓をいたわる 2.アルコール・多すぎる調味料や添加物に注意 3.菓子や甘い飲み物は、週1~2回程度に
菓子や甘い飲み物は、仕事や勉強などでの気分転換、生活にうるおいを与えるなどの役割がありますが、日常的に食べる習慣があると、肥満やイライラ、頭痛などの体調不良につながる可能性があります。
普段の間食には、ナッツ類(揚げていないもの、できれば無塩)や煎り大豆、無糖のヨーグルト、チーズ、少量のドライフルーツ、ドライ納豆など、普段の食事で不足しがちな栄養素を補えるものがおすすめです。
果物を食べる機会が少ない場合、間食として果物を食べてもよいでしょう。量のめやすは、1日にりんご半分~1個程度です。