介護サービスを利用する場合は、基本的にそのサービスにかかる費用の1割と、居住費・食費(施設でサービスを受けた場合)が自己負担となります。
施設・サービスの種類と自己負担
施設・サービスの種類 | 自己負担 |
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1.訪問介護などの在宅サービス |
●介護サービス費(1割負担) |
2.特別養護老人ホーム(介護型老人福祉施設) 3.老人保健施設(介護老人保健施設) 4.介護療養型医療施設 |
●介護サービス費(1割負担) ●居住費(水道光熱費・部屋代) ●食費(食材費・調理費) |
5.2~4の施設を利用するショートステイ |
●介護サービス費(1割負担) ●滞在費(水道光熱費・部屋代) ●食費(食材費・調理費) |
6.通所介護(デイサービス) 7.通所リハビリテーション(デイケア) |
●介護サービス費(1割負担) ●食費(食材費・調理費) |
利用者負担例(月額)― 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)の場合
- 利用者負担分のうち、居住費・食費は利用者と施設との契約により決まります。
- 保険料段階・第4段階(年金収入が年間266万円を超える)以上の人が入居した場合の標準的負担額を紹介します。
施設・サービスの種類 | 居住費 | 食費 | 介護サービス利用料の 1割負担 |
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ユニット型個室 少人数ごとの生活。共同リビングがある完全個室。 |
部屋代+水道光熱費 60,000円 |
食材費+調理費
|
約17,000~29,000円 |
ユニット型準個室 少人数ごとの生活。リビングはあるが、隣と完全に独立した個室ではない。 |
部屋代+水道光熱費 50,000円 |
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従来型個室 少人数ごとの生活ではないが、完全個室 |
部屋代+水道光熱費 (1) 35,000円(特養等) (2) 50,000円(老健、療養型等) |
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相部屋 (4人部屋等) |
部屋代+水道光熱費 10,000円 |
【例】相部屋利用者の1カ月の自己負担額は…
【参考】年金収入が年間266万円未満の人では…
年金収入が年間266万円未満の人の場合は、上限が設定されています。
相部屋の場合の利用者負担例
保険料段階 | 第1段階 (生活保護受給者など) |
第2段階 (年金収入等が年間80万円以下) |
第3段階 (年金収入が80万円超、266万円未満) |
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居住費 | 0円 (ユニット型個室は25,000円) |
10,000円 (ユニット型個室は25,000円) |
10,000円 (ユニット型個室は25,000円) |
食費 | 10,000円 | 12,000円 | 20,000円 |
高額介護サービスの支給
介護サービス利用者が同じ月内に受けた、居宅サービス費または施設サービス費の利用負担の合計額(同じ世帯内に複数の利用者がいる場合には世帯合計額)が上限額を超えた場合、所得に応じてその超えた部分が申請し認められると、高額介護サービス費として支給されます。
(施設サービスの食費および居住費、住宅改修費、福祉用具購入費、介護保険の適用限度額を超えて利用したサービスの自己負担額などは、高額介護サービス費の対象外)